その会社の象徴とも言える「ロゴ」。企業や組織に所属している方であれば、普段から身近なところにロゴがあるかと思います。それでは、ロゴの役割とはそもそもどのようなものなのでしょうか?
本記事ではロゴの持つ役割からロゴの例、そして実際に外注する際に考慮するべきポイントを弊社のデザイナーへのインタビューをもとにご紹介します。記事の最後にはロゴデザインを得意とする企業も載せていますので、ロゴ制作を依頼する際の参考にしていただければ幸いです。
目次
企業ロゴ・会社ロゴとは ? その役割を解説
企業ロゴ・会社ロゴとは、企業の文化・思想・ステークホルダーに持ってもらいたい印象…などの、企業そのものを戦略的に表した1つのクリエイティブです。会社のサイトはもちろん、CMや広告、その企業の製品など、企業と顧客のタッチポイントで使用され、企業の「らしさ」を印象付けるために非常に有用なツールです。
また、企業と顧客間のみならず、社員に対しても自社のイメージを正しく伝えるために役立ちます。
企業ロゴとブランディング
上記の解説からも分かるとおり、ロゴはブランディング戦略の中心的な要素の1つです。ブランドの持つアイデンティティを表現するとともに、企業自身の識別性・個別性を作り上げることができるのです。また、ブランドイメージに強く合致した一貫性のあるロゴであれば、ユーザーやステークホルダーとの信頼関係の構築にも大きく役立ちます。
特に弊社の手がけるブランディングプロセスでは、徹底的な調査や緻密な戦略策定、そして綿密なコミュニケーションに基づいて、ブランドのあるべき姿を解像度高く言語化します。そこで形作られた共通認識によって、一貫性のあるブランドイメージを支えるロゴを作成します。
以上に関連して、日本鋳鉄管様のブランディングプロセスとして、弊社の代表が当時の考えを記録した記事を公開しています。以下のリンクからぜひ度一読ください。
ロゴ発注の際準備するべきポイントとは?デザイナーが解説!
それではここで、弊社のデザイナーが考える、「スムーズなロゴデザインを行うために、外注する側に知っておいてほしいこと」をご紹介します。インタビューに協力してくれたのは、某FinTech系企業のロゴデザインを担当したデザイナーです。
ポイント1:ロゴとは単なるアイコンではありません!
私の経験上、ロゴというものに対する認識をクライアントとデザイナー間で揃えられると、プロジェクトがスムーズに進みます。たまにロゴを単なるアイコンやトレードマークのように考えている方がいらっしゃるのですが、ロゴは単なるビジュアルアウトプットではないのです。
ロゴ制作において最も重要なのは、クライアントの想いや会社のビジョンをいかに表現するか、です。ただただクライアントのビジュアルの好みに合わせていくだけでは一貫性や説得力に欠けるものになってしまいます。一貫性はブランドイメージのためにも非常に重要な要素ですから、経営陣の想いやビジョンなどの会社の根底にあるものをロゴに反映する必要があると考えています。ロゴに込めたい想いやビジョンといった軸をご用意していただければ、私が責任を持って最高の企業ロゴを制作いたします。
ポイント2:ロゴ作成の背景を知りたいです!
私がロゴ制作をする際に心掛けているのは、ロゴ作成に至った背景は何か?という問いを立てることです。簡単に2パターンあげると、「昔作成したけれど、どこか古いかも?と感じている」と「事業拡大に伴ってロゴも刷新しようと考えている」ではデザインの考え方も異なってきます。
前者の場合は、どこか古いと感じているくらいなら、方向性はそのままの方が良いだろうと考えられますし、後者の場合は、もっと大きく・強く・洗練したイメージで作ってみよう、と考えられます。コミュニケーションをスムーズに取るためにも、なぜロゴ作成を決定したかの情報をいただけると非常にありがたいです。
ポイント3:思ったことはどんどんデザイナーにぶつけましょう!
私は、お客様の言葉は全てロゴデザインの構成要素であると考えています。なぜなら、ロゴはお客様の想いや会社のビジョンを込めることで効果を発揮するからです。
デザインが専門ではない企業の方に制作物に対して感想を求める際、なかなか本心を伝えてくれないな、と感じることもあります。もちろん本心を聞き出すのも私の仕事ではありますが、お優しいお客様であればあるほど、厳しい意見をいただけない、ということはあります。他にも、ABCのどのパターンがいいですか?と問いかけた際、「Aがいいですね!」で終わってしまう、ということもありました。
どんなに雑な言葉であっても、どんなに小さな気づきであっても、お客様の感じたことや思ったことは全てロゴデザインのヒントになります。お客様が作って良かったと思えるようなロゴにするためにも、想いは全てぶつけてほしいと思っています。
デザイナーが解説!企業ロゴのデザインプロセス
実際に外注することになった際、外注する側もロゴのデザインプロセスを知っておくことによってデザイン会社とも良い関係を築くことができると思います。ここでは、弊社のデザインプロセスを簡単に解説いたします。より詳細に知りたい方は、リンク先の記事をお読みください。
- 前段の整理・調査:3C分析、5フォース分析など
- コンセプト定義:ロゴ、ブランドの核となるコンセプトをステークホルダーと擦り合わせる
- ロゴデザイン制作:コンセプトを表現するベストな方法・デザインを洗練させていく
- ビジュアルアイデンティティ制作:クライアントが一貫したロゴやデザインの活用をできるようなルールを作成
企業ロゴ・会社ロゴ一覧:かっこいい、シンプル…セブンデックス制作のロゴを紹介
ロゴの役割とブランディングとの関係を知った上で、ここでは弊社が過去に制作した企業ロゴをご紹介します。
日本鋳鉄管株式会社様
上記の企業ロゴは、ブランドリニューアルをご依頼いただいた際に制作したコーポレートロゴです。特にポイントとして定めたのは、「歴史・過去ではなく革新・未来」「2100年に違和感なく存在できる」「伝統的な表現を使わない厳格さ」でした。
加えて、あらかじめ言語化しておいた「日本鋳鉄管様らしさ」であるひたむきさ、そして日本のN、最後に水道管業界という性質を加味した水流という要素をロジカルに落とし込んだロゴマークとなりました。
株式会社ホールエナジー様
株式会社ホールエナジー様は、電力コスト削減と再生可能エネルギーの導入コンサルティングを主幹事業とする企業です。こちらのプロジェクトでも、まず抽出すべきはホールエナジー様「らしさ」でした。経営陣から新入社員まで、広く深くの徹底的なインタビューをもとにキーワードを3つ策定しました。
結果として、デザインコンセプト、企業としてのビジョン・ミッション・バリューを反映した戦略的な企業ロゴとなりました。
Yper株式会社様:新規事業「OKIPPA」
社会課題の1つ、宅配クライシスに向き合うOKIPPAは、創業当初からセブンデックスが支援させていただいたパートナーです。「切れ目のない繋がる世界」というイメージと、置き配用のカバンというソリューションで商品を人へ繋げるという、表現と機能双方の視点からロゴを制作しました。
おすすめの企業・会社ロゴデザイン会社
目的達成のためのロゴデザインを独学で行うのは少々ハードルが高いかと思います。ここではロゴデザインを得意としている企業を8社ご紹介します。
セブンデックス
こんな場合におすすめ
・一緒に伴走しながら、戦略からデザインまで一気通貫の提案が欲しい
・ブランディングの一環としてロゴ制作もしてほしい
・スタートアップから大企業まで幅広い実績がある会社がいい
SAMURAI
こんな場合におすすめ
・一流デザイナーにロゴ制作を任せたい
・ブランドイメージを大胆に変革してほしい
・世界に通じるブランドを作りたい
Takram
こんな場合におすすめ
・統合的なブランド体験も含めて設計して欲しい
・未来志向のデザインを求めている
・世界に通じるブランドを作りたい
日本デザインセンター
こんな場合におすすめ
・一流デザイナーにロゴ制作を任せたい
・シンプルで洗練されたデザインを求めている
・世界に通じるブランドを作りたい
Kern
こんな場合におすすめ
・シンプルで洗練されたデザインのロゴにしたい
・スタートアップから有名ブランドまで幅広い実績がある会社がいい
・ブランドの特徴をロゴに落とし込みたい
Scanner
こんな場合におすすめ
・ブランディングの一環としてロゴ作成も行いたい
・ブランドとユーザーとのインタラクションを重視したい
biz-up!
こんな場合におすすめ
・ロゴ制作のみを専門としている会社がいい
・工数をかけずにイメージにあったロゴがほしい
・ロゴ制作費用をなるべく抑えたい
ランサーズ
こんな場合におすすめ
・ロゴ制作費用をなるべく抑えたい
・作り手の過去実績を見て、イメージと合う人を選びたい
・早くロゴを作りたい
以上の8社が弊社がおすすめするロゴデザインを得意とする会社です。元の記事で予算やより詳細な特徴を解説していますので、すでに外注先を探している、という方はこちらの記事もおすすめです。
お困りでしたらセブンデックスへ!
本記事では企業のロゴについて解説いたしました。役割や事例から、自分の会社に必要なことは何なのか、少しでも明確になりましたら幸いです。
その上で、ロゴデザインを刷新する、あるいはブランドを見直すとなった際には、ぜひ弊社にご相談ください。貴社の課題の特定から実際のブランディング、そしてその後の伴走的支援まで、一気通貫のサポートを提供いたします。