企業のブランディング力を高めるロゴデザインとは

ビジネスデザイン

Apple社のリンゴマークや、Googleのカラフルな文字など、世の中のあらゆる企業に印象的なロゴがあります。新規事業を立ち上げる際、ロゴは企業にとって必要条件なのではないでしょうか。しかし、ロゴにどのような価値があるのか、そもそも意味があるのか本質的に理解している人は少ないと思います。

そこで、この記事では、企業にとってのロゴの価値や重要性について書いていきたいと思います。

ロゴは単なるイラストではない

企業のロゴというと、何を思い浮かべるでしょうか。ロゴには、シンボルマークのようなものであったり、文字だけのものであったり、多くの印象的なロゴが思い浮かぶのではないでしょうか。世に溢れるロゴは、単なるイラストや綺麗な文字ではなく、コンセプトを元にデザインされたものがほとんどです。

例えば、世界的に有名なadidasのロゴの山型の3本線は、「上を目指し、チャレンジすべきゴール」が示されています。また、Appleのロゴや、twitterのロゴのように、人間が最も美しいと感じる黄金比を用いてデザインされているものもあります。このようなロゴは、企業にとってどのような価値があるのでしょうか。

企業におけるロゴの本当の価値とは

ロゴは、企業のシンボルとして、社会での存在価値を高めることのできる重要なブランディングの鍵となります。その理由は、人は、文字よりも絵や写真などの方が記憶しやすいという性質を持っているからです。人々がサービスや商品に好感を持った時、ロゴを通して、そのブランドイメージが記憶に定着します。それが繰り返されることで、顧客からの愛着や信頼を生むことが可能になります。このように、ロゴデザインは、大きなマーケティング効果を生み、企業と社会を繋ぐ重要な役割を担っているのです。

また、ロゴには、企業の理念が表されたものが多く存在します。そのようなロゴは、認知しやすいイメージとして、企業が目指すべき姿を示すことが可能になります。顧客などの外側の人々に対しての影響だけではなく、社員の意識向上や、団結力に繋がることもあるのです。

CIデザインの重要性

CIとは、コーポレートアイデンティティーの略で、自社の特性や文化を、デザインやメッセージなどで発信するビジネス手法です。一貫したCIは、世の中に、企業のイメージを浸透させやすくすることが可能になります。ロゴデザイン作成も、CIの一つと言えるでしょう。このCIが確立されていないと、サービスや商品が世の中に間違った認識をされてしまう可能性があります。

例えば、ロゴの色は、企業のイメージに大きく影響します。世の中の有名企業のロゴにおいて、最も使われている色が何色かわかりますか?答えは、青色です。なぜなら、青色には、信頼感や冷静さといった印象を与える効果があるからです。また、飲食店のロゴには、暖色系の色が用いられていることが多いです。牛丼屋のチェーン店を思い出してみて下さい。すき家は赤、吉野家はオレンジ、松屋は黄色のイメージが強いのではないでしょうか。

ロゴの印象は、商品やサービスを含む企業のイメージに大きく関わってきます。下の画像のように、すき家のロゴの色を変えてみるとこんなに印象が変わります。右のロゴの方が、美味しさや親しみやすさといったイメージが伝わりやすいものになっていることがわかると思います。

CIデザインの中でも最も認知されやすいロゴは、企業の伝えたいイメージを持つことが重要になります。

優れたロゴデザインとはどのようなものなのか

最近リニューアルされたTBSのロゴを紹介します。

TBSの新しいロゴには、次のようなCIがデザインされています。

TからSへつながる66.6度のラインは、放送を軸にしながらも新しい領域そして未来へ伸びていく意思を、23.4度は地球の地軸(傾き)の角度であり、世界を意識しコンテンツサービスをつくるという意思を込めています。Tに斜めラインを入れることで、TとBの間に明日へのトビラが見える形になっています。普遍性のあるシンプルな形のなかにも、理念・プロミスへの思いをロゴへ込め、個性を持たせたデザインになっています。

https://www.tbsholdings.co.jp/pdf/news/202001061630.pdf

一見シンプルなアルファベットの並びに見えても、多くの意匠が凝らされたデザインだということがわかります。文字の太さや色からも、テレビ番組を届ける企業としての親しみやすさとともに、信頼感や安心感を感じる優れたデザインとなっているように感じます。


また、これは、誰もが知っているソフトバンクのロゴですが、非常にシンプルで、これはデザインされたものなのだろうかと疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。実は、これもCIがデザインされたものなのです。

2本のラインは、情報革命の担い手としてのソフトバンクグループの企業姿勢をシンボル化した「=(イコール)」マークであり、お客さま、そして世の中が抱えるさまざまな課題に対して「答え(アンサー)」を導き、解決を提供することを表します。また、コミュニケーションの双方向性や無限の可能性も表現しています。

https://group.softbank/philosophy/identity

ただの二本の線だと思っていたデザインに、ここまで意味が込められているとは驚きですね。また、フォントの明朝体が、他の通信会社と差別化した上で信頼感を感じさせるデザインになっています。

以上の事例も含め、優れたロゴは、シンプルながらも印象的で独自性のあるものが多いように感じます。シンプルなデザインは、サステナブルかつ、人々の記憶に残りやすいデザインであるという点でブランディングとしての価値が高いのではないでしょうか。

まとめ

ロゴの作成は、企業のサービスや商品のイメージに関わる重要なブランディング力の基盤となります。
ロゴを単なる飾りとしてではなく、社会に企業の想いを届けるコミュニケーション手段として作成することで、企業の大きな成長に繋げることができるのではないでしょうか。